ep36:夜の女を口説ける夜の男にはお金を持っている男が集まって来る

第2部:栄シップブリッジ

気づくと、一流の仲介マンになっていた。

相変わらず、街へ出て路上スカウトなんてナンセンスな事はしたことが無い。

しかし、紹介が紹介を呼び

「自玉(スカウトマンから上がってきた女の子ではなく自分がクロージングする女の子)」

が相当増えてきた。

自玉はSBから顧問料まで全て自分に入るので、この時点で月に100万円は突破した。

以外にも、船橋が月に3桁を稼ぐのは初めての経験であった。

夜の業界はお金のスピードがある。

だから俺も俺もと、夜の華やかな世界で活躍しようとする人が沢山いるのだ。

しかし、大抵の男は全く輝けずに去っていく。

皮肉なことに、夜の商売で輝ける人は昼の商売でも輝ける人だらけだ。

ただ、昼の商売で務まらないような人間でも夜の世界では務まる。

夜も格差社会なのだ、それもかなり露骨に。

さて、僕はなんとかその格差社会の上の方に行くことができた。

こうなると、夜の仕事は勝ち確定になる。

良循環しか無いのだ。

噂の「マン・オブ・ナイト」に近づく男達

「できる夜の男」の噂を聞きつけた人達が近づいてくる。

さて、どんな人が近づいて来るのか。

基本的には、夜の仕事をしているオーナー達だ。

できる人間は一人でも増やしたい。

稀に、夜のビジネスに興味がある昼の資本家等もいる。

そして、この人達を食い物にする悪い夜の人も沢山いる。

昼職で成功を納めた人は、なぜか夜の世界に憧れて資本を投げてくる。

ほとんどのケースで、その資本はただ投げ捨てられるだけだ。

僕は、色々な人の誘いを蹴った。

接待もかなり受けたが、人の元で働くつもりは一切なかった。

自分自身に自信があったため、組織の中の一人に収まるのがもったいないと感じていたのだ。

そんな中、ある出会いがあった。

AVプロダクションのトップとの出会い。

船橋と、このAVプロダクションのトップが出会わなければ
アダルトビデオに出演しなかった女の子は、1000人以上はいるだろう。

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