某駅から5分ほど歩くと、オートロックの小洒落たマンションについた。
そこの最上階の部屋がこの会社のオフィスらしい。
部屋に入ると、パーテーションで仕切られた小部屋があり、そこに通された。
さぁ、大の得意である面接の始まりだ。
米島さん『夜の仕事の経験はありますか?』
いたって普通の面接を開始するつもりだ。(当たり前だ)
でも、僕はただのスカウトマンになるためにここに来たわけでは無い。
単刀直入に話を進めよう。
船橋
『セクキャバとデリヘルをちょっと、、そこでなのですが僕とビジネスパートナーになってもらえませんか?』
米島さん
『!?!?』
米島さんは絶句した。
まぁ、僕が面接官だとして同じセリフを初対面の若造に言われたら絶句する。
当然だ。
僕は続けた。
『僕はセクキャバで女性管理能力を相当鍛えました。
それを生かした仕事をしたいと思いご連絡したのですが
ただただ末端のスカウトマンになるつもりは一切ありません。
僕は相当仕事が出来るので、スカウトの業界で社長をやられている
米島さんが僕の横の関係で対等のビジネスパートナーになって頂ければ
必ずしや米島さんのメリットも大きいはずです。』
この調子で、必死に自分を売り込んだ。
米島さんは僕の言うことに興味を持って耳を傾けてくれた。
そして10分も経たない間に米島さんから、『やりましょう』というGOサインをゲットした。
僕は幸運だった。
まず、スカウト会社なんて胡散臭いものの代表をやっている米島さんが人間的にかなりまともだったこと。
そして、米島さんが今の仕事に対してマンネリ感を抱いていたこと。
たった1日にして、船橋の夜の新たなストーリーが始まってしまった。