ep16:100人の女の子のジャーマネになる船橋

第1部:船橋ブラストーリー

その日はいきなり来た。

僕が、店の女の子全員の担当を受け持つことになった。

今までは役職者(いわば幹部)で一人15人前後の担当、優秀な人で20人ちょっとを担当していた。

【船橋WIKI】-担当-

水商売では、キャスト一人一人に黒服の担当がつくことが多い。

※在籍人数が少ないお店だと、一人が担当している場合もあり。

担当の仕事は、

  • シフト管理
  • 出勤当日の出勤管理
  • 担当キャストの売上管理
  • メンタルの管理

等々多岐にわたる。

わかりやすくいえば、マネージャーみたいなものだ。

それがいきなり100人超になるのだ。

全員の源氏名を覚えるのは当たり前。

【船橋WIKI】-源氏名-

お店で働くにあたりの仮の名前

芸名みたいなもの。

お客様は間違ってもしつこく本名を嗅ぎまわるのはやめよう。笑

それはとても痛い。

そして本名を知ったところで特別な存在ではないから、冷静に。

各々の人間的タイプ。

仕事をする理由。

お酒の強さ。

等々マネージメントするにあたり、個々を詳細に把握しなければならない。

ぶっちゃけ、全く把握せず仕事をしているスタッフもいるが、そんなものは総じて仕事ができない。

無論デリヘルでもだ。

こうなってくると、100人はかなり管理がきつい。

在籍100人超であれば、一人と5分話すだけで500分かかる計算になる。

どうしても、優先順位ができることは仕方がない。

さらに、当時僕は月に6日の休みがあったのだが
全員を担当すると、キャストさんによっては週に1回しか出勤がないキャストさんもいる。

そこに僕の休みが被ると、全くコミュニケーションが取れなくなる。

そんな感じで、船橋の休みは自然となくなるのであった。

しかし、この様な姿勢で取り組んだおかげか、
僕はキャストさんから絶大な信頼をいただける様になり、
各テーブル会計単価は跳ね上がり、お店の売り上げに相当貢献することことができた。

ホールの仕事は部下に任せ、基本的には女の子関係の仕事をこなす日々が続き
徐々に僕はグループ全体のキャスト面接もする様になった。

ここから、船橋の真髄とも呼べる物が姿を現すことになる。

夜の世界のトップに駆け上がると同時に、
日本の女の子達の人生を少し、いや大きく進路変更させる人物となるのであった。

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