その日はいきなり来た。
僕が、店の女の子全員の担当を受け持つことになった。
今までは役職者(いわば幹部)で一人15人前後の担当、優秀な人で20人ちょっとを担当していた。
【船橋WIKI】-担当-
水商売では、キャスト一人一人に黒服の担当がつくことが多い。
※在籍人数が少ないお店だと、一人が担当している場合もあり。
担当の仕事は、
- シフト管理
- 出勤当日の出勤管理
- 担当キャストの売上管理
- メンタルの管理
等々多岐にわたる。
わかりやすくいえば、マネージャーみたいなものだ。
それがいきなり100人超になるのだ。
全員の源氏名を覚えるのは当たり前。
【船橋WIKI】-源氏名-
お店で働くにあたりの仮の名前
芸名みたいなもの。
お客様は間違ってもしつこく本名を嗅ぎまわるのはやめよう。笑
それはとても痛い。
そして本名を知ったところで特別な存在ではないから、冷静に。
各々の人間的タイプ。
仕事をする理由。
お酒の強さ。
等々マネージメントするにあたり、個々を詳細に把握しなければならない。
ぶっちゃけ、全く把握せず仕事をしているスタッフもいるが、そんなものは総じて仕事ができない。
無論デリヘルでもだ。
こうなってくると、100人はかなり管理がきつい。
在籍100人超であれば、一人と5分話すだけで500分かかる計算になる。
どうしても、優先順位ができることは仕方がない。
さらに、当時僕は月に6日の休みがあったのだが
全員を担当すると、キャストさんによっては週に1回しか出勤がないキャストさんもいる。
そこに僕の休みが被ると、全くコミュニケーションが取れなくなる。
そんな感じで、船橋の休みは自然となくなるのであった。
しかし、この様な姿勢で取り組んだおかげか、
僕はキャストさんから絶大な信頼をいただける様になり、
各テーブル会計単価は跳ね上がり、お店の売り上げに相当貢献することことができた。
ホールの仕事は部下に任せ、基本的には女の子関係の仕事をこなす日々が続き
徐々に僕はグループ全体のキャスト面接もする様になった。
ここから、船橋の真髄とも呼べる物が姿を現すことになる。
夜の世界のトップに駆け上がると同時に、
日本の女の子達の人生を少し、いや大きく進路変更させる人物となるのであった。