ep15:全て計算通り順調に店舗運営の舵を切り始める船橋

第1部:船橋ブラストーリー

船橋は、異例の大出世を遂げた。

もちろん、嬉しい。

しかし、大出世に伴い小さな問題と大きな問題が現れた。

まず小さな問題。

これだけの出世を一気にしても、あまり給料が変わらなかった。笑

たしか月に4万程度上がったくらいか・・・。

僕は特に給料の為に仕事をしている感覚ではなかったので、落ち込む事はなかったのだが。

ちょっと、うーんとは思った。

そして大きな問題。

これまで同期で競い合っていた人間、今まで上司だった人間、今日から部下になる。

浅地さんは、お店をうまく回す為に上下関係はしっかりつけろ、と船橋に言った。

船橋もそれには同意するが、昨日と今日での差が激しく、どうしたものか悩んだ。

1分ほど長考したが答えが出なかった為、シンプルに伝えることにした。

該当者を集め

『今日から役職が違うので、営業時間中は敬語で話してくれ』

言われた側も、船橋がシンプルに伝えた意味を分かってくれたのか変な空気になることもなく了承され

その日の営業から『そう』なった。

意外とあっさり大きな問題を乗り越えた船橋は、裁量を与えられた勢いそのまま
営業で十二分に能力を発揮するとが出来た。

店舗の売り上げは右肩上がり、お客様トラブルは全て解決、まさに順風満帆であった。

全て計算通り

ここで浅地さんが店舗内で一番偉い役職に昇格した。

まさに、少し前営業終わりに浅地さんと昼まで飲み明かしながら語り合った

『船橋を強引に出世させ、船橋が結果を残し、浅地さんも出世する』

という戦法が面白いほど綺麗に決まった。

浅地さんには悪いが、全くそんな戦略家には見えない。

どちらかというと、半グレみたいな見た目だ。笑

しかし、全ては上手くいった。

気になるのが、今までの浅地さんの部下はどうだったのか周りに聞いてみた。

すると、無茶振りがすぎて誰も答えられず潰れていったようだ。

心の中で少しだけ、

ー浅地さんの戦略ではなく、僕が全てをパーフェクトにこなしただけなんじゃ・・・ー

とほんと少しだけ思ったが、心にしまっておいた。

でも、浅地さんが強引に仕事を与えてくれてなければ、この時点の船橋はいないのは確かだ。

今でも船橋の中で数少ない”今の船橋があるのは〇〇さんがいたから”という人物の一人である。

さて、これで完璧に浅地勢力は店の中で一番の派閥となった。

一番の派閥だが、メンバーは浅地さんと船橋の二人だ。笑

するとどうだろうか、浅地さんはヘアメイク室(出勤したキャストさんがヘアメイクをしてもらう部屋)の隣に
自らの部屋をつくりだした。浅地部屋らしい.・・・。

営業中、浅地さんは浅地部屋でヒップホップを聞くことが主な仕事となった。笑

そして、あいも変わらず無茶振りが飛んできた。

『船橋、お前お店の女の子全員の担当になれ』

船橋は、耳を疑った。

うちは大箱(デカい店)で在籍キャストは100人を超える。

水商売経験者の方はこれをみて、目を疑ったことだろう。

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