ep11:「ダウンタイム」があって飲酒ができる職場

船橋ブラストーリー

今日は浅地さんについて、ずっと見学することになった。

求人部で面接してから店舗に来たため、お店はすでに営業している。

お客様がいるフロアに移動すると、ラグジュアリーな広い空間がそこにあった。

80名程度を案内可能らしい。比較的大規模な方だ。

いや、かなり大規模だと思う。

キャストさん達は各々のセクシーな衣装を身につけ、お客様を接客している。

隣について、一緒にお酒を飲み軽いボディータッチなら許される。

そんなイメージだ。

ひどく酔っ払ったお客様はセクシーな衣装の内側まで手を伸ばす。

しかし、キャストから強烈な拒否反応はない。

その時、一言キャストが言った『まだ、早いよ(笑)』

僕はは正直あまりセクキャバという所に来たことがなく、いまいちシステムがわからなかった。

”まだ、早い”とは何だろうか。

ホールを見学しだしてから数分経った。

マイクを持ったボーイが、何やらアナウンスしてる。

何を言っているかはよくわからなかった。

突然、ホールが真っ暗になった。

前も全く見えないレベルの暗さだ。

浅地さんが言った。

『始まったぞ』

これが通称『ダウンタイム』だ。(いわゆる「ハッスルタイム」で認知されているヤツ)

真っ暗闇の中、キャストさんはお客様の上にまたがり乳房をあらわにする。

お客様は、欲望のままに『それ』を楽しむのだ。

また、数分経つと爆音だったBGMが少しずつ静かになっていく。

同時に店内も少しづつ、ゆっくり明るくなっていく。

それを合図にキャストさんがハダけた衣装を直し、お客様の上からおりて横に座る接客に戻る。

ここまではワンセットのようだ。

浅地さんは、今日は店内をみながら少しずつキャストさんの名前を覚えような。と言った。

これだけ広いホールだ。

もちろん、キャストさんの数も多い。

いきなり僕の苦手分野が来た。

船橋は基本的に人の名前が覚えられない。

浅地さん

『ほら、あのキノコカットいや亀頭カットのコが『あんこ』ちゃん、亀頭のあんこ』

船橋は笑ってしまった。

ちょっと失礼だなと思ったが、まず一人覚えた。

浅地さんは強面のくせにどこかお茶目で、ちゃけた事を言い出す。

時間は朝4時、1日が終わった。

キャストさんは送りドライバーによって全員帰った。

これから従業員ミーティングが行われる。

そこで改めて、自己紹介をした。

スタッフは全員で10人。

挨拶をし、ミーティングはただただ聞いているだけで終わった。

ミーティングが終わったら、そのまま帰るのかと思いきや

浅地さんにキッチンに呼ばれた。

【船橋】WIKI-キッチン

水商売に置けるキッチンとは、ドリンクを作る場所。

冷蔵庫、冷凍庫、その名の通りキッチンがある。

※役割

キャストさん、お客様のドリンクを作り、出す。

従業員の溜まり場、一服場所、ふざける場所、隠れて酒を飲む場所

お呼ばれしたキッチンに入ると、浅地さんの雰囲気が何か違う。

中にはもう一人、人がいた。

ボーイのえいきさんだ。

浅地さん『こいつボーイのえいき!1週間前に入ったばかりだからよろしくな!』

えいきさん『よろしくおねがいします』

船橋も挨拶をし、再三の自己紹介と共に3人で自己紹介をした。

えいきさんは僕の2つ年上。

以前はグラタン屋さんで勤務していたらしい。

翌日、新人ボーイの早川さんが入ってきた。

えいきさん、船橋、早川さん

この3人が同期という雰囲気だった。

昨日、キッチンでの浅地さんの雰囲気に違和感を感じたのだが
営業後半から徐々にアルコールを隠れて嗜み、すでに酔っ払ってたらしい。

浅地さんとは今でも親交がある。

今となっては声を聞くか、一瞬目をみただけでお酒を飲んだかわかる。

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